shuの山日記

山行記録を公開しています。

積雪期の至仏山周回ハイキング

2年ぶりに積雪期の至仏山(標高2228m、日本百名山)に出掛けた。至仏山は5月7日以降、高山植物保護のため入山規制となる。ぎりぎりの5月4日に出掛けた。

尾瀬戸倉からのバスを鳩待峠で降りて、5時55分に歩き出した。今年は積雪が多く鳩待峠でも2mほどの雪が残っていた。すぐにアイゼンを着用して歩き出した。

 

先ずは西に向けてブナ林の中を登っていく。樹木がブナからダケカンバ、そしてシラビソなどの針葉樹に変わる辺りで長いトラバース道となる。

 

やがて森林限界を越えると右に燧ヶ岳が望めるのだが、この日はずっとガスの中だった。天気予報では晴天も期待できるのだが、山の天気は気まぐれだ。まして尾瀬となると晴れの予報でも雨が降るので、この先の天気は分からない。歩くこと1時間40分あまりで、空が晴れてきた。

正面に小至仏山(標高2162m)のピークが見えている。夏道は小至仏山を通るが、積雪期は東側を巻くのが一般的だ。至仏山へ急ぐことにして巻き道を進んだ。

巻き道が終わるといよいよ至仏山が目前だが、再びガスが出てきていた。風も吹き出していたのでレインウエアを風対策として着用した。小至仏山からの道との合流付近でザックを下ろし、休憩を取った。

休憩している間に徐々にガスが晴れてきた。2年前はここから展望のよい岩礁帯を歩いたが、今年は楽をして冬道を行った。

8時43分に山頂に着いた。晴れていれば360度の展望があり、遠くは富士山まで見えるのだが、この日は何も見えなかった。20人ほどが岩や雪の上で休んでいた。

参考に2年前の写真を上げておく。

下山は山ノ鼻に向けて下った。2年前は一部夏道がでていたが、今年はずっと雪上を歩くことができた。

 

途中何でもない雪上で転倒した。疲れのせいだと思った。山ノ鼻を目前にして7年前に踏み抜いたので注意して歩いたが、やはり左足を踏み抜いて股まで嵌まった。幸い怪我はなくどこも痛くもなかった。

10時28分に尾瀬ヶ原に到着した。川が流れる場所だけが雪が解けていた。シカの足跡が続いていた。

山ノ鼻の積雪は1.5mほどあった。この季節尾瀬ヶ原には何もないだろうが、ハイカーがずいぶん来ていた。自分も少しだけ歩いてみたが、やはり何もなかった。雪の上にザックを下ろし昼食を食べた。

山ノ鼻から鳩待峠まで夏は50分ほどで歩くが、この日は1時間20分かかった。

 

11時58分に鳩待峠に到着した。冬靴とアイゼンの重さがずいぶんと脚に応えた山行だった。

タイム:6時間3分(うち休憩1時間2分)、 距離:10.8km、 累積標高差:850m

(完)